KAWASAKI 250TR (F11)

カワサキF11は私には特別愛着あるトレールです。
以前、開かれてた浅間ツインショックは初戦、KS
125、TS125、TS250等で出場していましたがF11
を持ち込んでからは空冷2ストながら絶好調を維
持し9年近く敢闘して、立派に生き残りました。充
分過ぎるほど頑張ってくれたのでレース任務より
退役させました。浅間を戦い抜いた節目にレストア
を行い、保管していた保安部品を組み込んで公道
マシン化しました。新旧問わず今までレース用に
使った中で戦場帰りを果たせた唯一の機体です。

レース用時代90年代初頭 レース用時代90年代中期            
レース用時代90年代末期 公道隠居後
  現在 公道隠居完了。レストアはシートの再生が未だ残っています。         

  公道仕様ではフラッシャーをライトステーマウントに変更してみました。 
  
               カラーリングについて
本来の72年式F11は黄色でマッハとは逆向きのレインボーラインになります。
私はタンクのみ73年式部品取りから使い、これはキャンディーイエローでした。
最も塗装変更を行なったマシンです。タンクに銀ピカが出る度に行なう
のでその都度、変身しました。最初は青に73年式のグラフィックラインで
纏め、KAWASAKIロゴの白縁を金色に変更、美しかったが短命でした。
中期型はレース直前に慌てて塗った手抜きタンク。赤タンクに下地の白
をマスキングしてラインと文字を抜くもの。どうせ剥げるなら錆び止めと
割り切った悲しさがあります。後期型にはそれまでの反動が出てかなり
こだわりライムグリーンに350SS用のタンクラインを張りました。しかし、
タンクとラインの形状が合ってないようです。F11のタンクが尻すぼみな
為です。現在はキャンディーグリーンに73年型ライン。左右に並行する
白線を省いた分、黒線の幅を増してバランスを取りKAWASAKIロゴまで
塗装で再現。しかし最近、色調にTRシリーズらしい個性が表現出来て
ないと考え始めてます。仕上げは丁寧でも肝心な部分は抜けてました。
近年中に再カラーチェンジを計画していて配色も既に決めてあります。
腐蝕したシートベースの再生以外は徹底的に手を入れ終りました。

             どんなマシンなのか
車体自体は72年式なので走行時には独特の吸気音が加わります。
強いて言うなら初期の仮面ライダーがサイクロン号でこんな感じの音を
発していました。F11の初期型はエアクリーナーの吸気口が2本の管を
突き出した形状をしていてこれによるものと思います。部品取りの73年
型には無かったです。公道では中々癖になる味わいが有り、レースで
は気合が抜ける感じでした。エンジンは極低回転からでも粘る性格で
KS/KE125とは似ていてTSシリーズとは違ってました。マディーのレース
ではかなり助けられました。TSの頃はここで熱ダレしてシリンダーを痛
めたり、クラッチがパンクしたりして空冷2ストの墓場を味わった物でし
たが、TRは低回転の粘りで生き残れました。KDXの祖先だけはある。
加速感はフラットで体が付いていくものです。中速からがパワーバンド
で、この辺に入れておけばギャップに対しても対処し易いです。また
この辺の音は素晴しい2ストのサウンドが楽しめます。足回り、車体は
違和感があり、ロードスポーツに近く思えました(TS125やTS250の頃
と比較して)。フロントがステアリングからかなり前で、上体前傾します。
直進では振られ難いもののコーナー侵入時、車体が寝にくい傾向が
あります。ハンドルが遠く、ステップが後気味の為フロント加重が充分
でないのも要因でした。レンサルのエンデューロプロベント(Hi)に換装し
やや手前に倒し、左右を14mmカットした事でそこそこはニュートラル
に改善しました。変わってる部分はH型アルミリムである点です。ハブ
も巨大で、重いホイールです。ビードストッパーは付いています。
キックアームが長いので始動時のケッチンは皆無です。アイドリング時
、耕運機のように振動するフロントホイールは250らしく味わい深い。
保安部品やリヤフェンダーはマッハ・シリーズに似た雰囲気を出して
いて個性的な魅力があります。このようなトレール車です。

                  いじった部分
エンジンはレース投入前のレストアで0,25オーバーサイズピストンにしてあり
リング、ピン、スモールエンドベアリング交換などの腰上オーバーホールは
行なってます。最初からレース専用に充てたのでモトクロッサー等と同様に
コースに持ち込んでレーサー慣らししただけで実戦投入してしまいました。
エンジンコンディションは今も抜群です。クラッチは途中で1度変えてます。
リヤショックも途中でKE125の最終モデル用新品に交換。250用より遥かに
高性能です。ステップは最初からKL250用に交換してました。レース中盤で
フロントブレーキワイヤーが切れてしまい1戦棒に振った事が有ります。その
後で手持ちのXLX用を付けたらピッタリだったので以降これにしてます。
モトクロスタイヤ装着で必ず気になるリヤのスイングアーム幅ですが、TRは
4,00を入れて問題なく、クリアランスも充分なので泥もつまりにくい。私の場
合は100/100が多かったです。ダンロップのK990(マッド)、K490(Mid)です。


             レース任務の後継マシンについて
浅間ツインショックは既に無いですが、各地でツインショック戦が開催されているようで
私もいくつかの情報を得ています。次期参戦マシンとしては今度は最初からXL250Sで
参戦し続ける予定で、既にレストアも始まっています。TRの跡を継ぐというだけでなく、
当時TRで参戦していた頃より意図していたことです。勝つ為にXLに切り替える。それが
本意です。TRは何というかゴングに救われて生き延びた・・・・・そんな感じに思えます。
サスの限界を無視してアクセルを開け続けねばXLとやる事は不可能と考え、TRには
いつも無理させていました。無理が祟って失う日が来る前にXLを手に入れねばならな
いと常に考えました。今、TRは生き残り、XLも有る。で、今度はXLで参戦する番です。
今やってるXLはフロントをXLX用21インチに換装してモトクロスタイヤに対応する物で
ホイールはレース用と公道用の2組を用意するレース/公道兼用コンセプトです。これは
日頃からマシンの感覚とコンディションを把握しておく理由以外にも重要な意味が有りま
す。それは、XR仕様にして乗る事。単に私の趣味です(笑い)。XLがTRを越える歴戦の
勇士に育つか否か、後は私の頑張り次第です。まだ、組みあがってませんが(笑い)。




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